クルーズ船 帰国したアメリカ人乗客100人超の隔離を解除

クルーズ船 帰国したアメリカ人乗客100人超の隔離を解除
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していて帰国したアメリカ人の乗客のうち、テキサス州の軍の基地で隔離されていた100人以上は、地元自治体の反対で期限を迎えても隔離が続いていましたが、3日、帰宅が認められることになりました。
新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客で、帰国したアメリカ人の乗客およそ300人のうち100人以上は、先月17日からテキサス州の空軍基地に隔離されていました。

アメリカのCDC=疾病対策センターは隔離の期間を14日間と決めていましたが、同じ基地に隔離されていた中国 武漢からの帰国者が基地を出たあとに感染が判明し、騒ぎとなったことから、地元のサンアントニオ市は2日、非常事態宣言を出して隔離の解除に反対し、期限を迎えても乗客の隔離が続いていました。

市によりますとCDCはその後、以前に症状があった人でも、24時間以内に2回続けて陰性の検査結果がでた場合は隔離を解く一方で、検査結果が出るまでは隔離を続けることなど計画を修正したということです。

これを受けて市は、3日、14日間に症状が出なかった乗客は隔離を解除し、帰宅を認めると発表しました。基地を出て自宅などに戻る乗客は空港に直行するということで、市は「示された計画は感染が広がるおそれを最小限にするもので満足している」としています。