給食やイベント中止で未使用の食品寄付へ 農水省が仲介

給食やイベント中止で未使用の食品寄付へ 農水省が仲介
学校給食やイベントの取りやめによって食品の廃棄が増えることが懸念されているため、農林水産省は使われなくなった食品を寄付したいという事業者を福祉施設などに食品を無償で提供している団体に紹介する取り組みを始めました。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、学校の臨時休校で給食が取りやめになったり、イベントが中止になったりして食品の廃棄が増えることが懸念されています。

このため農林水産省は、使われなくなった食品を寄付したいという事業者を、福祉施設などに食品を無償で提供するいわゆる「フードバンク」の事業を手がける団体に紹介する取り組みを始めました。

具体的には、外食やホテルなどの事業者から寄付をする食品の種類や数量それに賞味期限などの情報を提供してもらい、フードバンクの事業を手がける全国およそ130の団体に毎日、メールで配信します。

フードバンクの団体が希望する食品の提供を受けるには事業者に連絡をとり、受け取る方法などについて直接やり取りしてほしいとしています。

窓口となる連絡先などは農林水産省のホームページで公開されていて、農林水産省は「食品の廃棄を減らすために多くの事業者や団体に活用してほしい」と呼びかけています。