ウイルス検査依頼を保健所が拒否 7道県で30件報告 日本医師会

ウイルス検査依頼を保健所が拒否 7道県で30件報告 日本医師会
新型コロナウイルスの検査について、日本医師会は、医師が保健所に検査を依頼しても断られた不適切なケースが、3日までに7つの道と県で、合わせて30件報告されたことを明らかにしました。
日本医師会は、新型コロナウイルスの検査について、医師が感染が疑われるとして保健所に依頼をしても人手不足などを理由に断られるケースが報告されているとして、全国の実態を調査しています。

これについて横倉会長らは記者会見で、3日までに7つの道と県の医師会から回答があり、合わせて30件の不適切なケースが報告されたことを明らかにしました。

断られた理由の大半は不明ということですが、医師会は「症状が重篤ではない」や「濃厚接触者ではない」のほか、「検査体制が十分ではない」などの回答が寄せられたと説明しています。

医師会は、今月13日まで実態調査を続ける予定で、不適切な事例はさらに増えるとみています。

横倉会長は「保健所の多くは医師が1人しかおらず、そうした事情も反映していると思う。近く検査が保険適用されるが、殺到すると医療崩壊につながるので、掛かりつけの医師に相談してから、検査を受けてほしい」と述べました。