新型ウイルス感染拡大 バドミントン選手は50日余り海外転戦へ

新型ウイルス感染拡大 バドミントン選手は50日余り海外転戦へ
新型コロナウイルスの影響で、海外で日本からの入国制限などの動きが広がっていることを受けて、日本バドミントン協会は、東京オリンピックの代表選考を続ける選手たちが国際大会に出場できなくなる事態を防ぐため、次の遠征に出たあと日本に戻らず、50日余りにわたって海外を転戦する方針であることがわかりました。
バドミントンの選手たちは、来月いっぱい続く東京オリンピックの代表選考のまっただなかで、選考基準となる世界ランキングのポイント獲得のためには国際大会への出場が必要です。

しかし、日本国内で新型コロナウイルスの感染が広がっていることから、海外では日本からの入国の制限や管理を強化する動きが広がっていて今後、日本から遠征に出ようとしても開催国に入国を制限され大会に出場できなくなることが懸念されています。

こうした中、日本バドミトン協会は今月11日からイギリスで開催される大会に向け出国する代表選手たちを大会終了後も帰国させずに、今月31日から始まる次の国際大会の開催地のマレーシアに転戦させることを決めました。

マレーシアのあとも、来月末までシンガポールなどアジア各地で大会が予定されていて、協会関係者によりますと来月末まで選手たちは日本には帰国しない方針で、遠征先で練習会場を借りるなどして、強化合宿を続け遠征は50日余りと異例の長さになるということです。

バドミントンや卓球では、中国の代表チームが各国の入国制限を避けるため、同じように長期にわったって海外遠征に出す取り組みを進めています。