臨時休校撤回「学校で過ごすことが最適」 栃木 茂木町

臨時休校撤回「学校で過ごすことが最適」 栃木 茂木町
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、政府が要請した小中学校などの臨時休校について、栃木県茂木町は学童保育の子どもの密度が学校の教室よりも高いなどとして実施しないことを決めました。
茂木町では政府からの臨時休校の要請を受けて、町立の5つの小中学校について今月10日から臨時休校にすることをいったん決めました。

しかし、学校長やPTAなどから意見を聞いて検討した結果、臨時休校を実施せず通常どおり授業を行うことにしたということです。

理由については町内の学童保育施設での子どもの密度が学校の教室よりも高くなると予想されること、安全な子どもの居場所を確保する負担が家庭にとっても大きいこと、さらに保育園や幼稚園は通常どおり開いていることなどを挙げ、学校で過ごすことが最適であると判断したということです。

一方、それぞれの家庭の考えで登校しないことは認めるとし、学校に対し、欠席扱いにしないことや補習などの対応を要請しました。

また町内や近隣の自治体で感染者が確認された場合は、すぐに臨時休校にするとしています。

町長「よりよい選択と考えた」

茂木町の古口達也 町長は「保護者からも意見を聞いて決定した。家庭でも学校でも何らかの感染リスクはあると思うので、子どもたちの生活面・学習面を考えた結果、通常どおり登校してもらい、学校で衛生管理を徹底することがよりよい選択だと考えた」と話していました。