韓国政府は、４日午後、新型コロナウイルスの感染者がさらに293人増えて、5621人になったと発表しました。死者は、これまでのところ、32人となっています。

韓国政府は、感染者の３分の２は教会やスポーツ施設などで発生した集団感染と関わりがあると説明していて、中でも感染者が最も多い南部のテグ（大邱）では、2500人以上が新興宗教団体に関連する人だということです。

また、大統領専用機で先月19日、韓国に到着したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた韓国人６人と、日本人の配偶者１人については、２週間の隔離期間が終わり、４日、全員の帰宅が認められたということです。

一方、韓国外務省のチョ・セヨン（趙世暎）第１次官は、アメリカのハリス駐韓大使と会談し、新型コロナウイルスへの韓国側の対応を説明するとともに、両国間の人的交流に深刻な影響が出ないよう協力を求めました。

アメリカが、アメリカへの入国を拒否する国や自国民に渡航の中止を呼びかける国をめぐり、韓国や日本などを対象にする可能性があるとの考えを示したことを念頭においたものとみられます。

会談の前には、接触を最小限にするためだとして、２人は握手をせずにお互いのひじをつきあわせて写真撮影に応じる場面もありました。