新型ウイルスで嫌がらせ被害 パレスチナ知事が邦人女性に謝罪

新型ウイルスで嫌がらせ被害 パレスチナ知事が邦人女性に謝罪
中東のパレスチナで支援活動を行っているNGOの日本人女性2人が通りがかりのパレスチナ人から「コロナ、コロナ」とからかわれ、つかみかかられた事件を受けて、地元の知事は2人と会談し、これまでの支援活動に感謝の意を伝えるなど、謝罪を念頭においた対応とみられます。
パレスチナ暫定自治区のラマラで1日、現地在住で支援活動を行うNGOの日本人女性2人が、通りがかりのパレスチナ人2人から「コロナ、コロナ」としつこくからかわれ、やめてほしいとスマートフォンで相手を撮影するふりをしたところ、1人が逆上してつかみかかり、髪の毛などを引っ張ったとして暴行の疑いで警察に逮捕されました。

これを受けて、ラマラのガンナム知事は3日、被害を受けた2人をオフィスに招き、これまでの支援活動に感謝の意を伝えたり、記念品を贈呈したりしました。

また、地元警察幹部もラマラにあるNGOの事務所を訪れ、2人に花束を贈るなどして、いずれも謝罪を念頭においた対応とみられます。

パレスチナやイスラエルなどでは、新型コロナウイルスの感染が拡大した日本や韓国、中国の人たちへの嫌がらせ行為が後を絶たず、深刻な問題となっています。