牛乳が余って… 臨時休校の余波で業者にも影響 福岡

牛乳が余って… 臨時休校の余波で業者にも影響 福岡
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休校の影響は、学校給食を提供している事業者にも広がっています。
このうち、学校給食に牛乳を提供している福岡県太宰府市の永利牛乳は、多くの学校が休校に入った2日から、給食用に出荷する牛乳の生産をストップしているほか、従業員の勤務時間を短縮して営業しています。

このメーカーは、福岡市や太宰府市などの小中学校に1日当たり約12万本の牛乳を提供しています。

夏休み期間中などは、バターや脱脂粉乳などの加工品を出荷していますが、今回のような突然の一斉休校は初めてのことで生産調整が難しく、余った牛乳の取り扱いは未定だということです。

一斉休校の影響による損失は、今後1か月で約7000万円と見込んでいます。

永利牛乳の長谷川敏社長は「学校給食向けの製造が3月ゼロになると経営にとって打撃です」と話していて、乳業を営む業者どうしで連携し、国に苦しい現状を訴えていきたいとしています。