G7 緊急電話会議始まる 新型ウイルスへの対応協議

G7 緊急電話会議始まる 新型ウイルスへの対応協議
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界経済が減速する懸念が高まっているため、G7=主要7か国の財務相と中央銀行総裁は、日本時間午後9時ごろから、緊急の電話会議を開き、対応を協議しています。
新型コロナウイルスの感染拡大で、世界各地の株式市場で先週、株価が大幅に下落するなど、金融市場の動揺が広がっているほか、人の移動や企業活動が滞り、世界経済が減速するという懸念が高まっています。

このため、日本、アメリカ、それにイギリスなどのG7=主要7か国の財務相と中央銀行総裁は、日本時間の午後9時ごろから緊急の電話会議を開き、対応を協議しています。

世界経済の減速が懸念される中、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長と、日銀の黒田総裁、それにヨーロッパ中央銀行のラガルド総裁も金融市場の安定のためにすでにそれぞれ声明や談話を発表しています。

会議では、各国が動揺する金融市場の安定化に向けた対応や、世界経済の減速リスクへの対応を協議しているとみられ、各国が協調してどのような対応を打ち出すのか注目されます。

G7が緊急の電話会議のあと声明を発表すれば、4年前の2016年6月にイギリスの国民投票でEU=ヨーロッパ連合からの離脱の方針が決まり、株価の急落と急激な円高が起きたとき以来です。