JR東日本 先月の鉄道収入110億円減の見込み 感染拡大で

JR東日本 先月の鉄道収入110億円減の見込み 感染拡大で
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、イベントの中止や企業のテレワークなどで鉄道を利用する人が減っていることから、JR東日本は、先月の鉄道収入がおよそ110億円減る見込みだと明らかにしました。
JR東日本によりますと、先週末の金曜日から日曜日に、主要な駅の改札を通過した人は、去年の同じ時期の週末に比べて、東京駅で45%、新宿駅で30%、上野駅で39%それぞれ減ったほか、東京ディズニーランドがある千葉県の舞浜駅は71%減少しました。

イベントなどが中止になったことやテーマパークの休園などで外出を控えた人が多かったことが背景にあるとみています。

また、多くの企業がテレワークを実施していることから、先月25日からの平日4日間に山手線の各駅を朝のピーク時間帯に利用した人は、去年の同じ時期と比べて1割から2割程度減りました。

さらに先週、2月最終週の新幹線の利用者は去年の同じ時期よりも2割減少したほか、成田エクスプレスの利用者は半分に減りました。

この結果、2月の鉄道収入は、全体でおよそ110億円の減少が見込まれるということです。
JR東日本の深澤祐二社長は記者会見で「鉄道収入は今月に入ってから1日当たり15億円減っていて影響がより大きくなっている。今後の影響は見通せず、とにかく終息してほしいとしか言えない」と述べました。