米 ペンス副大統領 入国拒否や渡航制限の対象国拡大を検討

米 ペンス副大統領 入国拒否や渡航制限の対象国拡大を検討
アメリカのペンス副大統領は新型コロナウイルスによるアメリカ国内の死者が6人に増えたことを明らかにしたうえで、感染拡大を防ぐためアメリカへの入国を拒否する国や、アメリカ国民の渡航を制限する国について対象の拡大を検討する考えを示しました。
トランプ政権で新型コロナウイルス対策の責任者を務めるペンス副大統領は2日、ホワイトハウスでの記者会見で、アメリカ国内の感染者は合わせて43人になったほか、新たに4人の死亡が確認され、死者の数は合わせて6人になったことを明らかにしました。

そのうえで感染の拡大を防ぐため、アメリカへの入国を拒否する国や、アメリカ国民に渡航の中止を呼びかける国について対象の拡大を検討する考えを示しました。

現在アメリカ政府は、過去14日間に中国とイランに滞在したことがある人の入国を拒否しているほか、この2つの国の全土に加え、韓国とイタリアの一部についてアメリカ国民に「渡航中止」を呼びかけています。

アメリカ西海岸のワシントン州では、高齢者の介護施設で入居者が相次いで感染し、死者も出ていて、州知事が非常事態宣言を出す事態になっています。

アメリカCDC=疾病対策センターは、すべての州が独自に検査をできるよう検査キットを配備するなど、ヒトからヒトへの継続的な感染が今後も起きることに備えた態勢作りを進めています。