トランプ大統領 FRB議長に早期の追加利下げ要求

トランプ大統領 FRB議長に早期の追加利下げ要求
新型コロナウイルスの影響で株式市場で不安定な値動きが続く中、アメリカのトランプ大統領は中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長について、「行動するのが遅い」と批判し、すみやかに追加の利下げを行うよう求めました。
トランプ大統領は2日、ツイッターに「FRBのパウエル議長はいつものように行動するのが遅い。ほかの中央銀行ははるかに積極的だ」と投稿しました。

パウエル議長は先週の28日の緊急声明で「景気を下支えするために適切に行動する」として利下げに踏み切る可能性を示唆しましたが、株式市場で不安定な値動きが続く中、トランプ大統領としてはFRBに対して、すみやかに追加の利下げを行うよう求めた形です。

トランプ政権は新型コロナウイルスに対する政府の対策は万全だと繰り返していますが、ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は先週、リーマンショック以来の記録的な値下がりとなりました。

トランプ大統領は11月の大統領選挙に向けて株価の上昇を理由に経済は好調だとアピールしてきただけに、FRBによる利下げで金融市場の動揺を抑えたいというねらいがあるとみられます。