Ｇ７＝主要７か国の財務大臣は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、近く、緊急の電話会議を開く方向で調整を進めています。世界経済が減速するという懸念の高まりに対し各国が協調してどのような対応策を打ち出すのか注目されます。

新型コロナウイルスの感染拡大で世界各地の株式市場では、株価が大幅に下落するなど金融市場の動揺が広がっているほか、人の移動や企業活動が滞り、世界経済が減速するという懸念が高まっています。

このため、Ｇ７＝主要７か国の財務大臣は、近く緊急の電話会議を開き、動揺する金融市場の安定化や世界経済の減速リスクへの対応を協議する方向で調整を進めています。

アメリカでは中央銀行にあたるＦＲＢ＝連邦準備制度理事会のパウエル議長が先月28日、緊急の声明を発表して景気下支えに向けて追加の利下げの可能性を示唆したほか、日本でも２日、日銀の黒田総裁が異例の談話を出して、市場に潤沢に資金供給すると発表し、日米の中央銀行がそろって警戒感を示しました。

さらにＧ７各国が協調してどのような対応策を打ち出すのか注目されます。