韓国政府 新学期開始をさらに2週間延期 感染終息見通し立たず

韓国政府 新学期開始をさらに2週間延期 感染終息見通し立たず
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新型コロナウイルスの感染者は、中国で8万人を超え、韓国でも4300人余りとなりました。韓国政府は終息の見通しがいっこうに立たないことから、来週に延期した学校の新学期の開始をさらに2週間遅らせて今月23日からとすることを明らかにしました。
中国の保健当局は1日、新型コロナウイルスへの感染が確認された人が新たに202人増えて8万26人になり、死亡した人も湖北省で42人確認され、中国での死者は2912人になったと発表しました。

また、世界で2番目に感染者が多い韓国の政府も2日、感染者が1日からさらに599人増え、4335人になり、死者も8人増えて、26人になったと発表しました。

韓国では、当初、全国の幼稚園や小中学校、それに高校で2日から新学期が始まる予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、来週に延期されていました。

しかし、終息の見通しがいっこうに立たないことから、韓国のユ・ウネ(兪銀恵)副首相兼教育相は、新学期の開始をさらに2週間遅らせて今月23日からとすることを明らかにしました。

一方、韓国南部のテグ(大邱)にある教会で集団感染が起きた新興宗教団体「新天地イエス教会」のトップ、イ・マニ(李萬煕)総会長が記者会見し、「故意ではないが多くの感染者が出た。最善の努力をしたが、すべて防ぐことはできなかった」と述べて、土下座して国民に謝罪しました。

韓国の感染者の6割はこの団体の関係者で、ソウル市が1日、団体の幹部らを殺人や傷害などの疑いで検察に告発するなど批判が集まっています。