新幹線「700系」ラストラン中止 新型コロナウイルスの影響で

新幹線「700系」ラストラン中止 新型コロナウイルスの影響で
東海道新幹線で、およそ20年間にわたって運行され、3月8日の運行を最後に引退する予定だった「700系」車両の最終運行と記念の式典は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、取りやめとなりました。
「700系」の新幹線は、先頭車両の長さからカモノハシの愛称で親しまれ、平成11年にデビューすると、品川駅が開業した平成15年からは主力の「のぞみ」に投入されました。

JR東海は、運行開始からおよそ20年がたった3月8日、東京発新大阪行きの臨時の「のぞみ315号」で「700系」車両の最終運行を行う予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、列車を運休にするとともに記念式典も取りやめる事にしたということです。

このため「700系」車両は1日の運行を最後に引退しました。

「700系」車両の最終運行をめぐっては、全席指定のおよそ1300席が販売開始から34秒で完売するほどの人気ぶりで、当日も多くの鉄道ファンがホーム上に殺到することが予想されていました。

JR東海は「のぞみ主体のダイヤを実現する立て役者となった車両の引退式典の中止は、大変残念だが昨今の情勢から苦渋の決断をした」とコメントしています。