休校で給食の食材を安く販売 野菜や果物が飛ぶように売れる

休校で給食の食材を安く販売 野菜や果物が飛ぶように売れる
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、愛知県一宮市では学校が休校となり給食の食材を使わなくなったことから、急きょ住民に余った野菜などを販売しました。
一宮市役所の屋外の広場で販売されたのは、市内の小中学校で給食に使う予定だった白菜およそ500玉、大根およそ2100本などです。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、一宮市では61の公立小中学校すべてが2日から休校となりましたが、2日の分の給食の食材は、すでに仕入れていたりキャンセルできなかったりしたため、市の教育委員会は急きょ、食材の中でも日持ちしない野菜や果物を住民に販売することにしました。

価格は店頭よりも安く設定され、広場には100人以上が列を作りました。そして午前10時前に販売が始まると野菜や果物は飛ぶように売れていきました。

買い物に来た親子連れで小学4年生の男の子は「捨てるのはもったいないので、おいしく食べたい」と話していたほか、母親は「給食で出る野菜を家でも食べさせてあげられるのはうれしいです」と話していました。

一宮市教育委員会学校給食課の森敬一課長は、「感染予防のため、室内ではなく屋外で売ることにしました。3月分は給食費を集めず税金で賄うので、売り上げで少しでも補填(ほてん)できればと思います」と話していました。