パリ ルーブル美術館が休館 職員たちが感染をおそれ 勤務拒否

パリ ルーブル美術館が休館 職員たちが感染をおそれ 勤務拒否
新型コロナウイルスの感染がヨーロッパでも広がる中、フランスのパリにあるルーブル美術館は1日、感染を恐れる職員たちが勤務を拒否したことから、急きょ休館に追い込まれました。
美術館によりますと、この日の午前、新型コロナウイルスへの対策をめぐって、職員や管理職が出席した会議が開かれましたが、職員側が勤務について納得しなかったということです。

現地からの映像では、参観者が列を作って開館を待つ様子が確認できますが、美術館は、このあと正式に休館を発表しました。

ルーブル美術館は、ホームページで、この日の入場券について払い戻しするとしたうえで「不便をかけて申し訳ない。進展があり次第、報告する」としています。

フランス国内では、先月29日、5000人以上の規模で開かれる屋内イベントを中止にする措置がとられましたが、ルーブル美術館は対象となっていませんでした。

現地メディアによりますと、去年、ルーブル美術館にはおよそ960万人が訪れ、このうち4分の3が海外からの観光客だったということです。