県立病院臨時職員がマスク持ち出し売却 10倍ほどで売却 岩手

県立病院臨時職員がマスク持ち出し売却 10倍ほどで売却 岩手
新型コロナウイルスの感染拡大でマスクが品薄となる中、岩手県の県立病院の臨時職員が職場からマスク480枚を無断で持ち出して売却していたことが分かり、県は警察に被害届を出すことにしています。
職場のマスクを売却していたのは、岩手県二戸市にある県立二戸病院に勤務する40代の女性の臨時職員です。

岩手県によりますと、この職員は今月16日と24日の二度にわたり、病院の倉庫から1箱60枚入りのマスク8箱、合わせて480枚を無断で持ち出し、インターネットのフリマアプリを使って売却したということです。

マスクの消費量が急に増えたため病院が調査を始めたところ、27日になって職員本人が持ち出したことを申し出たということで、持ち出されたマスクは、元の値段の10倍ほどのおよそ1万5000円で売却されたということです。

病院の調査に対して職員は「大変申し訳ないことをした」と話しているということで、岩手県は今後、警察に被害届を出すとともに処分を検討することにしています。

岩手県医療局の三田地好文次長は「新型コロナウイルスの対策に県を挙げて取り組む中でこうした事案が起きたことは極めて遺憾で、県民の皆様に深くおわび申し上げます」と話しています。