レスリング 東京五輪アジア予選が中止 開催は不透明

レスリング 東京五輪アジア予選が中止 開催は不透明
来月27日からキルギスで行われる予定だったレスリングの東京オリンピックアジア予選が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止となり、予選が開催されるかどうか不透明な状況になっています。
これは、世界レスリング連合が28日、ホームページで発表しました。

東京オリンピックアジア予選は、当初、中国で行われる予定でしたが、新型コロナウイルスの感染が広がっている影響で今月20日、開催地がキルギスに変更となりました。

しかしその後、キルギス政府は「感染が中国だけでなくほかの国でも急速に広がったため国内で不安が高まっている。感染拡大防止のための対策を強化する」などとして、スポーツなどのイベントを中止する措置を決め、アジア予選の開催も撤回したということです。

世界レスリング連合によりますと、予選を別の国で開催するかどうかは決まっておらず、来週、IOC=国際オリンピック委員会と今後の対応について協議するということです。

アジア予選には、日本からもオリンピックの出場枠を獲得していない10の階級の選手が出場する予定で、おととしの世界チャンピオンで女子50キロ級の須崎優衣選手など金メダルの期待がかかる選手も、この大会でのオリンピック内定を目指していますが、開催そのものが不透明な状況になっています。

日本レスリング協会の西口茂樹強化本部長は「日々状況が変わる中で対応が難しいが、予選の開催があろうとなかろうと強化を続けていくしかない」と話しています。