医療機関へのマスク優先供給をメーカーなどに要請 厚労省

医療機関へのマスク優先供給をメーカーなどに要請 厚労省
新型コロナウイルスの感染拡大で医療用マスクが不足する中、厚生労働省は、医療機関に優先的にマスクを供給するようメーカーや販売会社に要請し、対応を急ぐことになりました。
新型コロナウイルスの感染が広がるなか、医師や看護師が感染するケースが出ていて「院内感染」を防ぐため医療機関での対策が求められています。

その一方で、患者を診察する際につける「サージカルマスク」などの医療用マスクの不足が続いていて、その確保が大きな課題となっています。

このため厚生労働省は、自治体からの求めに応じて優先的に医療機関などにマスクを供給するよう、業界団体を通じてメーカーや販売会社に要請することになりました。

供給するのは「感染症指定医療機関」や感染の疑いがある人専用の外来窓口「帰国者・接触者外来」を設置した医療機関、それに感染した人の受け入れを行っている都道府県などです。

厚生労働省は、医療用マスクが足りない場合は、都道府県などの備蓄分から医療機関に供給するよう求めていますが、調査を行った結果、備蓄が全くないところもあったということです。

厚生労働省は「マスク不足を早急に解消できるよう対応したい」としています。