欧州の株式市場 リーマンショック直後以来最大の下げ幅

欧州の株式市場 リーマンショック直後以来最大の下げ幅
新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感からヨーロッパの株式市場は28日も主な市場の株価が大幅な値下がりとなりました。今週1週間の下落率は軒並み11%を超え、リーマンショック直後の2008年以来、最大の下げ幅となりました。
ヨーロッパの株式市場は28日も取り引き開始直後からほとんどすべての銘柄で売り注文が膨らみ、株価は大幅に値下がりしました。

主な市場の株価指数の終値は前日と比べて、
▽ドイツのフランクフルト市場でおよそ3.9%、
▽イタリアのミラノ市場でおよそ3.6%、
▽パリ市場でおよそ3.4%、それぞれ値下がりしました。

また、
▽ロンドン市場はおよそ3.2%値下がりし、株価はEU=ヨーロッパ連合からの離脱を決めた国民投票直後の2016年7月以来、3年7か月ぶりの安値をつけました。

ヨーロッパの株式市場は今週に入って急激に値下がりしていて、先週末と比べた下落率は
▽フランクフルト市場でおよそ12.4%、
▽パリ市場でおよそ11.9%、
▽ミラノ市場でおよそ11.3%、
▽ロンドン市場でおよそ11.1%に達し、いずれも1週間の下落率としては2008年10月のリーマンショック以来、最大の下げ幅でした。

市場関係者は「新型コロナウイルスへの感染が、どこまで広がるか分からない状況であることから、投資家心理は非常に冷え込んだ状態だ」と話しています。