臨時休校 千葉 多古町の小学校145年の歴史に突然 幕下ろす形に

臨時休校 千葉 多古町の小学校145年の歴史に突然 幕下ろす形に
来月末で閉校することが決まっていた千葉県多古町の小学校では28日が最後の授業となり、145年の歴史に突然、幕を下ろす形となりました。
明治7年に創立された多古町の常磐小学校は少子化の影響で来月末で閉校となることが決まっていました。

しかし町の教育委員会が来月2日から春休みまでの臨時休校を決めたことから、常磐小学校での授業は突然、28日が最後となり、17日の卒業式についても規模を縮小して卒業生と保護者だけが出席することになりました。

これを受けて全校児童57人は急きょ音楽室に集まり、このうち卒業する6年生10人がミニコンサートを開きました。6年生は在校生にも聞いてもらうため、卒業式に向けて練習を重ねてきた歌やリコーダーの演奏を一生懸命に披露し、中には涙を流して学校との別れを惜しむ姿も見られました。

このあと6年生の教室で最後の授業が行われ、韓国や中国の歴史などについての学習の成果を発表したあと、児童の1人が黒板に貼り付けられていた学校に来る残り日数を「0」に変えていました。

6年生の男子児童は「卒業まで1か月ぐらい残っていると思っていたので、急にきょうが最後になり、実感がわきませんでした」と話していました。

常磐小学校の野口欣也校長は「子どもたちの別れが慌ただしいものとなってしまいました。子どもたちの健康を考えればしかたがないと思います」と話していました。