静岡県で新型ウイルス感染初確認 クルーズ船の乗客

静岡県で新型ウイルス感染初確認 クルーズ船の乗客
静岡市は、新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船の乗客で、ウイルス検査で陰性とされ下船していた静岡市の60代の男性が新型コロナウイルスに感染していたと発表しました。静岡県内で感染が確認されたのは、初めてです。
静岡市によりますと、感染が確認されたのは市内に住む60代の男性で、新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船、「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客でしたが、ウイルス検査で陰性とされたため、今月20日に下船し、自宅に戻っていました。

静岡市では、この男性の健康状態を観察していましたが、28日夕方、市の検査の結果、感染が確認されたということです。

静岡県内で新型コロナウイルスの感染が確認されたのは初めてです。

静岡市によりますと、男性はクルーズ船を下船したあと、マスクを着けた状態で鉄道に乗り、駅から歩いて帰宅したということです。

帰宅後、男性は近くに2回、買い物に出た以外は自宅で過ごし、家族以外に濃厚接触者はいないとみられています。

男性の家族についてはこれまでの検査で陰性とされているということです。現在、男性は入院していて、軽いせきやのどの違和感を訴えているということです。

静岡市は、「船内の検査では少なかった体内のウイルスが徐々に増えて、陽性の反応が出た可能性がある」としています。