効果は? 再利用は? マスクの疑問 専門家に聞きました

効果は? 再利用は? マスクの疑問 専門家に聞きました
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新型コロナウイルスの感染が拡大する中、全国でマスクが手に入りにくい状況が続いています。感染症に詳しい、東京医科大学の濱田篤郎教授にマスクについての疑問を聞きました。
Q・記者
そもそもなのですが、マスクは、新型コロナウイルスの感染を防ぐ効果はあるのでしょうか。

A・濱田教授
マスクは基本的には感染を広げないために着用するものです。症状がある人がせきやくしゃみをした際にウイルスを含む唾液や鼻水などの飛まつが飛んでいくのを物理的に防ぐことができるので、マスクの着用には意味があると思います。ただ、一般的な使い捨てのマスクでは新型コロナウイルスなどウイルス自体をシャットアウトすることはできないので、マスクを着用することが、直ちに感染を予防することにはつながらないと思います。

Q・記者
マスクの品薄状態が続いています。再利用してもよいものなのでしょうか。

A・濱田教授
一般的な使い捨てマスクはたとえ表面をアルコール消毒したとしても衛生上、再利用しないほうがいいです。それでも、再利用しなければならない場合には、マスクの内側にガーゼを入れて、そのガーゼを交換すれば何回かは使えるかもしれません。ただ、使用後のマスクは汚れているので基本的には再利用はしないほうがいいと思います。

Q・記者
マスクの使い方における注意点を教えてください。

A・濱田教授
使用したあとのマスクは口に接している面とは反対の外側の面が特に汚れているので、マスクを外すときは、そこには触れず、耳にかけているひもを持って捨てるのがよいです。

Q・記者
感染を予防する上で知っておくべき大切なことは何でしょうか。

A・濱田教授
まず、マスクが無いからと言って必要以上に心配になる必要はありません。マスクには健康な人が感染を予防する上では明らかに効果があるとは言えないためです。それよりも、まず大切なのは手洗いです。新型コロナウイルスの主な感染経路は鼻や口など顔の粘膜で、ウイルスがついた手で顔を触ると「接触感染」が起こる可能性があります。それを防ぐためにはまず手を洗うこと、手をアルコール消毒すること、そして洗っていない手で顔を触らないことがすぐにできる大切な予防策です。マスクや消毒用のアルコールが無いことで不安になるより、身近でできる効果的な対策を実行してほしいと思います。

全国マスク工業会の横井昭会長

マスクに関する疑問についてマスクの業界団体、全国マスク工業会の横井昭会長に聞きました。

Q1
マスクが手に入りません。どうすれば購入できますか。

A:横井会長
各社が生産したマスクはすぐに出荷されているので、毎日ではないにしろ、店頭に並ぶことになると思います。通常、マスクの入荷は朝になると思いますので、朝に店舗に行くと、購入できる確率が高くなるかと思います。

Q2
マスクは再利用してもいいのでしょうか?

A:横井会長
おすすめはしません。マスクは洗うと、中に入っている静電フィルターの性能が落ち、マスクとしての性能も落ちてしまいます。

Q3
マスクをつける際の注意点を教えてください。

A:横井会長
マスクには表裏があります。マスクを上下に引っ張って、へこみができたほうが「口側」です。あと、「OUT」などのロゴがあるほうが「外側」です。耳ひもの付け根のあるなしなどで、表裏を判断する方もいるかと思いますが、製造メーカーや製品によって違いがあるので注意が必要です。ちなみに表裏を間違えても基本的にはマスクの性能には影響はありません。ただ、裏表を間違えると、マスクと口の間の空間が狭くなり少し息苦しさを感じることがあるので説明書をよく読んで、正しくマスクをつけてください。