株価 760円余下落 感染拡大で世界経済への懸念一段と高まる

株価 760円余下落 感染拡大で世界経済への懸念一段と高まる
連日、株価の大幅な下落が続く東京株式市場は28日も売り注文が膨らみ、日経平均株価は午前の取り引きで760円余り値下がりしました。新型コロナウイルスの感染が各国で続き、世界経済に影響を及ぼすという懸念が一段と高まっています。
28日の東京株式市場は、27日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価の下落幅が過去最大となったのに続き、取り引き開始直後から全面安となりました。

日経平均株価、午前の終値は27日の終値より763円46銭安い、2万1184円77銭。
東証株価指数=トピックスは50.30下がって、1517.76。
午前の出来高は9億6536万株でした。

新型コロナウイルスの感染拡大が各国で続き、世界経済に影響を与えるという懸念が投資家の間で一段と強くなっています。

全国すべての小中学校や高校などの休校を要請する政府の異例の対応を受けて、人やモノの動きがさらに鈍り経済活動が停滞するのは避けられないという見方も広がっています。

外国為替市場でも1ドル=109円台まで円高ドル安が進み輸出企業の業績悪化を警戒する投資家も増えています。

市場関係者は「事態がいつおさまるのか見通せず、先行きの不透明感から株安の連鎖に歯止めがかからない状況になっている」と話しています。