臨時休校要請「学童保育などは原則開所を」厚労省が通知

臨時休校要請「学童保育などは原則開所を」厚労省が通知
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は、全国の学校で来月2日から春休みに入るまで臨時休校とするよう要請することになりました。一方で家に1人でいることができない子どもを受け入れている保育施設や学童保育については、原則、開所するよう全国の自治体に通知しました。
政府は27日、全国すべての小・中学校、それに高校などについて、来月2日から春休みに入るまで臨時休校とするよう要請する方針を示しました。

一方で厚生労働省は、保育施設や学童保育については親が働いていて家に1人でいることができない幼い子どもや留守番が困難な低学年の児童を受け入れているため、学校とは違った対応が必要だとして、27日夜全国の自治体に通知を出し、原則、開所するよう要請しました。

このうち学童保育は、感染の予防に留意したうえで夏休みなどと同様、1日8時間、開所するなどの柔軟な対応を呼びかけています。学童保育は平日は原則、放課後からの開所で、日中も開所するためには、休校の措置が始まる週明けまでに人員の確保など早急な態勢づくりが求められることになります。

厚生労働省は「職員の確保が困難な場合は関係団体に協力を要請するなどしてほかの施設から職員が確保されるよう必要な対応をお願いしたい」としています。
また、厚生労働省は障害児を放課後に預かる「放課後デイサービス」についても、原則、開所するよう事業所に求めています。

「放課後デイサービス」は、特別支援学校に在籍する障害がある小学校から高校までの子どもたちを放課後に預かるサービスで、全国で20万人余りが利用しています。

厚生労働省は、保護者が仕事を休めない場合に自宅で1人で過ごすことができない子どもがいることも考えられるとして、27日夜、全国の都道府県などに通知を出し、原則として開所するよう事業所に求めるとともに、可能なかぎり長時間の開所となるよう対応を呼びかけています。