新型ウイルス かかりつけ医が症状の特徴学ぶ緊急講習会 東京

新型ウイルス かかりつけ医が症状の特徴学ぶ緊急講習会 東京
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、東京都医師会は27日、かかりつけ医などを対象に、専門家から症状の特徴などを学ぶ緊急の講習会を開きました。
新型コロナウイルスをめぐっては、感染すると発熱やせきといったかぜやインフルエンザなどと似た症状が出るため、見分けがつきにくく診断が難しいことが課題となっています。

こうした状況をうけて東京都医師会は27日、初期の診察にあたるかかりつけ医などを対象に、感染症の専門家から症状の特徴や診断のポイントを学ぶ緊急の講習会を開きました。
講習会にはおよそ100人が参加し、実際に患者の診察にあたった国立国際医療研究センターの忽那賢志医師が、発症から1週間程度はかぜのような症状が続き8割程度は治癒することや、重症化する人は10日ほどで肺炎の症状が悪化して、入院するケースがあることなどを説明しました。

参加した医師からは「重症化するまで継続して見ていていいのか」といった質問が出され、忽那医師は「肺炎があるから絶対に入院というわけでなく、全身の重症度を見て判断してほしい」と答えていました。

参加した医師は「ふつうのかぜと見分けるのが非常に難しい。患者とこまめに連絡をとりつつ慎重に診察していきたい」と話していました。
東京都医師会の鳥居明理事は「患者が急激に増え、かかりつけ医が大きい役割を担う段階だ。総力をあげて東京での感染拡大を防ぎたい」と話していました。