小児科診療所 かぜと判別困難で対応苦慮 新型コロナウイルス

小児科診療所 かぜと判別困難で対応苦慮 新型コロナウイルス
新型コロナウイルスへの感染が相次いでいることを受けて、小児科の診療所では、症状から新型コロナウイルスと見分けがつきにくいせきや発熱など、かぜの症状で診察に訪れる子どもがほとんどで、対応に苦慮しています。
東京 世田谷区の小児科の診療所「みくりキッズくりにっく」では、新型コロナウイルスと見分けがつきにくい、かぜの症状で診察に訪れる子どもが全体のおよそ8割を占めていて、現在、受付で体温を測り、かぜの症状がある子どもと、予防接種などで訪れた子どもの待合室を別にするなどして対応しています。

しかし新型コロナウイルスへの感染を心配して受診する親もいて、27日も10歳の男の子が発熱はないものの、せきの症状を訴え、母親と一緒に訪れていました。

医師は軽いかぜだとして症状が続くようならば相談してほしいと伝えていました。

男の子の母親は「誰が感染しているか分からないので、心配になって来ました。診察してもらえて安心できました」と話していました。

一方で診療所では人工呼吸器などが必要な医療的ケア児の短期入所も行ってきましたが、重症化のリスクが高いとして、本人や家族が発熱の症状がみられる場合、利用を断っているということです。

岡田悠副院長は「感染の見極めは非常に難しく、通常の対策を徹底するしかありません。ただ医療的ケア児については重症化のリスクが高いので、苦渋の決断で利用を断らざるをえないです」と話していました。