品薄続くマスク 生産体制など伝える特設HP開設 経済産業省

品薄続くマスク 生産体制など伝える特設HP開設 経済産業省
新型コロナウイルスの感染拡大で品薄状態が続いているマスクについて、経済産業省はメーカーの生産体制などを伝える特設のホームページを開設しました。24時間体制で通常の3倍の増産が続いていますが、医療機関などから出荷されるため店頭に並ぶまでには時間がかかるとしています。
特設のページは経済産業省の公式ホームページに設けられ、まず現在のマスクの生産状況について国内メーカーが24時間体制で対応し、通常の3倍の増産を続けているとしています。

中国などの海外の工場で生産したマスクについては先週から週に1000万枚程度の輸入が再開され、4月以降はさらに数千万枚の輸入を目指すとしています。

さらに国内のアパレルメーカーがミャンマーでガーゼマスクの生産を始め、来月中には週に100万枚の輸入を目指しているとしています。

ただメーカーが生産や輸入したマスクは、在庫が不足する医療機関などから徐々に出荷されるため、ドラッグストアなどの店頭に並ぶまでには時間がかかるとしています。

経済産業省はマスクの増産に向けた設備投資を行うメーカーに対して補助金を支出する制度などを通じてさらに増産を後押しし、来月には月に6億枚規模の供給を確保し、品薄の状態の解消を目指すことにしています。

官房長官「さらに企業に増産働きかけたい」

菅官房長官は午前の記者会見でマスクの増産について「生産流通状況のきめ細かな把握に努めながら、できるだけ早く品薄が解消するよう、今月中旬から例年以上の、毎週1億枚以上の供給を確保している。また来月には6億枚を超える規模に供給が拡大すると聞いている。さらに企業に対し増産を働きかけていきたい」と述べました。

そのうえで安倍総理大臣が26日の衆議院予算委員会で、余ったマスクは備蓄する考えを示したことについて、「余った場合は備蓄するから、構わずに、とにかく増産してほしいという安倍総理大臣の意思だったと思う。国民の皆さんには必要な量を購入いただくことを改めてお願いしたい」と述べました。