無観客ライブを無料配信 会場費などはファンからの寄付で

無観客ライブを無料配信 会場費などはファンからの寄付で
新型コロナウイルスの感染拡大でコンサートの延期や中止が相次いで発表される中、来月、都内でライブを予定していた音楽ユニットが、ライブを無観客で行いその模様を無料配信したうえで、ファンから任意で寄付を募って会場の費用などにあてていくことを決めました。
感染拡大の防止に極めて重要だとして、26日、安倍総理大臣が大規模なスポーツや文化イベントなどについて、今後2週間程度、中止や延期などを要請する考えを示したことを受け、コンサートの延期や中止が相次いで発表されています。

こうした中、複数のシンガーソングライターが集まる音楽ユニット「Play.Goose」は来月3日、東京 渋谷区のライブハウスで開催する予定だったライブを無観客で行い、その模様を無料で配信したうえで、会場の費用などにあてていくためファンから任意で1口1000円の寄付を募ることを決めました。

ライブの中止は会場のキャンセル費用などで主催者側に多大なコストが掛かることが大きな問題となっていて、新型コロナウイルスの感染が広がり続ける中、新たな対処方法として広がるか注目されます。
「Play.Goose」のリーダーを務める工藤秀平さんは、「感染が拡大しているタイミングで開催しても、ファンの方は不安で楽しめないだろうし、中止にしても悲しませてしまう。ネット配信でより多くの人にライブを楽しんでもらいながら、ライブを開く側としても寄付という形で負担を軽減できる新たな仕組みになればうれしい」と話しています。