新型コロナウイルスの検査体制 民間にも協力求め拡充へ 政府

新型コロナウイルスの検査体制 民間にも協力求め拡充へ 政府
新型コロナウイルスの検査件数が、全国で1日平均900件程度にとどまっていることから、政府は、医師の判断で確実に検査を実施するよう、関係機関に改めて通知するとともに、民間企業にも協力を求め、体制の拡充を図ることにしています。
新型コロナウイルスの検査について、加藤厚生労働大臣は、26日、衆議院予算委員会で、今月18日から24日までの全国での実施件数は、1日平均で900件程度にとどまっていることを明らかにしました。

政府は、これまで1日最大3800件程度の検査能力があるとしており、これを大幅に下回っています。

厚生労働省や日本医師会によりますと、医師が、感染が疑われるとして保健所に検査を依頼しても、人手不足などを理由に断られるケースもあるということです。

政府は、受け入れを抑制している検査機関もあるとみて、実態の把握を急ぐとともに、関係機関に対し、医師が必要だと判断した人には確実に検査を実施するよう、改めて通知することにしています。

また、1日あたりの検査能力をさらに増やすため、民間の検査会社や大学にも検査キットを配布するなどして協力を求め、体制の拡充を図ることにしています。