香港 林鄭長官の支持率9% 初めての1桁に

香港 林鄭長官の支持率9% 初めての1桁に
香港政府トップの林鄭月娥行政長官の支持率が9%と、初めて1桁となりました。去年から続く一連の抗議活動に加え、新型コロナウイルスへの対応など市民の間で政府に対する反発がさらに強まっている現状が浮き彫りとなっています。
香港のシンクタンク「香港民意研究所」は、今月17日から19日までの間、市民1000人余りを対象に電話による世論調査を行い、その結果を発表しました。

それによりますと、林鄭月娥行政長官の支持率は9%で、2週間前に比べて4ポイント低くなりました。これは1997年の香港返還以降、歴代の行政長官のなかで最も低く初めての1桁です。

また、香港の将来について「自信が持てない」と答えた人が去年の8月から18ポイント上がって70%にのぼり、「自信が持てる」と答えた人を大きく上回りました。

香港では、去年6月以降、政府や警察に反発する市民が大規模なデモを繰り返したほか、ことしに入ってからも新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためとして、中国本土との境界をすべて閉鎖するよう求める医療関係者らが大規模なストライキを行うなど、抗議活動が続いています。

また、各地でマスクやトイレットペーパーの品切れが相次いだことで不満を示す人も多く、香港政府への反発がさらに強まっている現状が浮き彫りとなっています。