新型ウイルス 東京の80代男性が死亡 都内で新たに3人感染確認

新型ウイルス 東京の80代男性が死亡 都内で新たに3人感染確認
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新型コロナウイルスへの感染が確認された東京都に住む80代の男性が26日、死亡しました。国内で死亡した感染者は、クルーズ船の乗客を含めて7人となりました。
死亡したのは東京都に住む80代の男性です。

厚生労働省によりますと、男性は今月9日に食欲がなくなり今月13日に発熱があったため都内の医療機関に入院しました。

そして16日に呼吸状態が悪化し、18日にウイルス検査で感染が確認されました。

男性は別の医療機関に転院し集中治療室で治療を受けていましたが、26日死亡しました。死因は肺炎で、渡航歴はなかったということです。

国内で死亡した新型コロナウイルスの感染者は、クルーズ船の乗客4人を含めて7人となりました。

小池都知事は

新型コロナウイルスへの感染が確認された東京都内に住む80代の男性が26日死亡したことについて、東京都の小池知事は26日夜、記者団に対して「お悔やみを申し上げ、ご冥福をお祈り申し上げたい。やはり高齢の方が感染し、基本的な病気を抱えていると特にぜい弱だということを証明しているのではないか」と述べました。

都内で新たに3人感染確認 計35人に

一方、東京都は、26日、都内に住む男性3人が新型コロナウイルスに感染したことを新たに確認したと発表しました。このうち2人は、都内の医療機関の同じ病室に一時、入院していたということで、都は2人が感染したルートを調べています。

都によりますと、新たに感染が確認されたのは、いずれも都内に住む80代の無職の男性1人と70代の会社員の男性2人の合わせて3人です。いずれも重症ではないということです。

このうち、80代の男性は、今月1日に胸に水がたまって都内の医療機関に入院し、その後、肺炎と診断されたということです。

この80代の男性と同じ病室に少なくとも今月9日から入院していたのが、26日感染が確認された70代の会社員の男性2人のうちの1人だということです。

この男性は、今月5日に肺炎の症状で入院し、一時、症状がよくなりましたが、25日再び発熱し、肺炎と診断されたということです。

2人は、今は同じ医療機関の別々の病室に入院していますが、都は、一時、同じ病室に入院していたことから感染ルートを調べています。

また、別の70代の会社員の男性は、今月14日に発熱の症状が出たあと、17日から20日は熱がある状態で自家用車や公共交通機関で出勤していたということです。

今月21日にせきの症状が出たあとは仕事を休んでいて、25日から入院しているということです。

これで都内で感染が確認された人は合わせて35人になりました。