アジア株式市場 各地で下落 新型ウイルス拡大を懸念

アジア株式市場 各地で下落 新型ウイルス拡大を懸念
26日のアジアの株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に及ぼす影響への懸念が強まって、取引開始直後から売り注文が広がり、中国・上海や韓国など、各地の市場で株価は値下がりしました。
このうち、中国・上海の株式市場は、取引開始直後から売り注文が広がり、代表的な株価指数の「総合指数」は、一時、25日の終値と比べて、およそ1.2%下落しました。

その後、買い戻しの動きも出るなど売り買いが交錯し、結局、26日の終値は、25日に比べて、およそ0.8%の下落でした。

ほかのアジアの株式市場でも株価は軒並み値下がりし、各地の代表的な株価指数の終値は、25日と比べて、韓国とシンガポールがおよそ1.2%、台湾がおよそ0.9%、香港がおよそ0.7%の下落でした。

また、新たな感染者が見つかったタイでは、5%の急落となり、株価はおよそ3年11か月ぶりの安値水準に落ち込みました。

市場関係者は「上海市場では一時、買い戻しの動きが強まって、株価が上昇に転じる局面があったものの、結局、再び下落した。投資家の間では、新型コロナウイルスの感染拡大がどこまで世界経済に悪影響を及ぼすのか、警戒感が高まっており、市場は当面、不安定な動きが続きそうだ」と話しています。