安保理 北朝鮮への医療関連物資持ち込み認める 制裁の例外措置

安保理 北朝鮮への医療関連物資持ち込み認める 制裁の例外措置
国連安全保障理事会は、北朝鮮における新型コロナウイルスの対策として国際的な医療支援団体が求める医療関連物資の持ち込みを北朝鮮制裁の例外措置として認め、今後、感染に関わる状況が明らかになるのか注目されます。
これは、国連安全保障理事会が採択した北朝鮮制裁の実施状況を調べる制裁委員会がホームページで明らかにしたものです。

それによりますと、北朝鮮で医療支援に従事する国際NGO「国境なき医師団」が新型コロナウイルスによる感染対策としてゴーグルや聴診器、体温計など15品目の北朝鮮国内への持ち込みを北朝鮮制裁委員会に申請していました。

これについて、制裁委員会のホイスゲン議長は「新型コロナウイルスの迅速で正確な診断と適切な管理を可能にする」として、20日付で、制裁の例外措置として認めると回答しました。

北朝鮮では新型コロナウイルスの感染が確認されたという公式な情報はありませんが、中国との結び付きが強いことなどから国内での感染状況に対する懸念が広がっていて、国連や医療支援団体が医療関連物資の持ち込みを制裁の適用除外として認めるよう求めていました。

今回、例外措置として持ち込みが認められたことで、今後、北朝鮮での感染に関わる状況が明らかになるのか注目されます。