株価 一時470円超下落 感染拡大の深刻な影響を懸念

株価 一時470円超下落 感染拡大の深刻な影響を懸念
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26日の東京株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に深刻な影響を及ぼすことを懸念して株価は25日に続いて値下がりし、日経平均株価は午前中、一時、470円余り値下がりしました。
26日の東京株式市場は、ニューヨーク株式市場でダウ平均株価が連日大幅に下落したのに続いて全面安の展開となり、日経平均株価の値下がり幅は一時470円を超えました。

ただ、25日大幅に値下がりした銘柄を買い戻す動きも出て、午前の終値は25日の終値より248円2銭安い、2万2357円39銭となりました。

一方、東証株価指数=トピックスは、17.33下がって、1600.93。

午前の出来高は8億4039万株でした。

アメリカの感染対策をになう当局が、アメリカでも継続的な感染が起きることになるという見通しを示して備えを呼びかけたことをきっかけに投資家が懸念をさらに強め、売り注文が膨らんでいます。

市場関係者は「感染が拡大している地域への渡航を制限する動きも各国で出始め、世界経済への影響がどこまで広がるか見通せないことに投資家は警戒を強めている。きょうは一部の銘柄には買い戻しの動きがみられるが、株安になかなか歯止めがかからない状況だ」と話しています。

証券会社 売り注文にあわただしく対応

東京 中央区にある「東海東京証券」のトレーディングルームでは、顧客の投資家からの注文を受けて、トレーダーが株式を売ったり買ったりしています。

新型コロナウイルスの感染拡大で世界の株式市場で株価が大きく値下がりする中、証券会社のトレーディングルームでも、午前9時に東京市場の取り引きが始まると、投資家から多くの売り注文が次々と入り、トレーダーがあわただしく対応していました。

会社によりますと、日経平均株価の下落幅が一時、1000円を超え売り注文が膨らんだ25日に続いて、26日もふだんの1.5倍ほどの注文が入っているということです。

東海東京調査センターの仙石誠シニアエクイティマーケットアナリストは「感染拡大が世界経済に及ぼす影響がどこまで続くのかつかみにくいところが投資家の頭を悩ませる要因となっている。細かなニュースに振り回される展開が続き、今後1~2週間は激しい値動きを覚悟しなければいけない」と話していました。