米政権 継続的感染見通しも「コントロールできている」と強調

米政権 継続的感染見通しも「コントロールできている」と強調
アメリカCDC=疾病対策センターは、アメリカでもいずれ新型コロナウイルスの継続的な感染が起きるという見通しを示しました。これに対してトランプ大統領や政権幹部は、事態はコントロールできていると強調していて、感染拡大への懸念から株価が大幅に下落する中、秋の大統領選も見据え、影響を最小限にとどめたい思惑もあるとみられます。
アメリカCDCは25日、電話会見を行い、新型コロナウイルスについて中国だけでなく各国で感染経路が不明なケースが継続的に起きていて、世界的な流行が近づいているという認識を示しました。

そのうえで、「いまやアメリカで感染が広がるかどうかではなく、いつ広がるかという問題になりつつある」として、アメリカでもいずれ新型コロナウイルスの継続的な感染が起きるという見通しを示しました。

一方、新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から2日連続して株価が大幅に下落する中、ホワイトハウスの国家経済会議のクドロー委員長は25日、「アメリカ政府はあらゆる不測の事態に備えている。われわれはウイルスを封じ込めている」と述べ、これまでの対応は適切だと強調し先行きへの警戒感の払拭(ふっしょく)に努めました。

また、トランプ大統領も新型コロナウイルスについて、「アメリカ国内では非常によくコントロールされている」と会見やツイッターへの書き込みで繰り返し述べていて、トランプ政権としては秋の大統領選挙も見据え、一層の株価の下落など経済や社会への影響を最小限にとどめたい思惑もあるとみられます。