新型ウイルス 1000体超を飾るひな祭り中止へ 茨城 大子町

新型ウイルス 1000体超を飾るひな祭り中止へ 茨城 大子町
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、茨城県大子町では1000体を超えるひな人形を飾る観光客に人気のひな祭りが中止されることになりました。
茨城県大子町では、地元の商工会の女性部が毎年、ひな祭りに合わせて全国から寄付された1000体を超えるひな人形を「百段階段」と呼ばれる神社の階段などに飾りつける催しを開いていて、多くの観光客でにぎわいます。

ことしも来月1日に開催する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて中止が決まりました。

大子町では去年台風19号の大雨による久慈川の氾濫でひな人形を保管していた建物が水につかり、一部の人形が被害を受けたため、商工会の女性部は新たに寄付された人形を使って開催に向けて準備を進めてきましたが、苦渋の決断となりました。

大子町商工会女性部の山田良子部長は「人形たちに申し訳ない気持ちですが、人の命の大切さを考え中止の決断をしました。来年の開催に向けて、皆さんに喜んでもらえるように準備をすすめていきたい」と話していました。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、茨城県内ではほかにも「水戸の梅まつり」の一部の関連イベントや各地のマラソン大会などの中止が決まっていて、影響が広がっています。