新型ウイルス 「クラスター」対策班設置 現地派遣へ 厚労省

新型ウイルス 「クラスター」対策班設置 現地派遣へ 厚労省
新型コロナウイルスの感染の拡大につながる感染した人の集団「クラスター」が各地で発生した疑いがあることから、厚生労働省は専門家などでつくる対策班を新たに設置し、現地に派遣することになりました。
厚生労働省によりますと新型コロナウイルスの感染が広がる中、これまでに東京都や和歌山県などでは感染の拡大につながる「クラスター」が発生した疑いがあります。

「クラスター」は感染した人の集団で、新たな感染者の集団を生み出すおそれがあることから、厚生労働省は発生を早期に把握し対策を行うことが極めて重要だとしています。

このため厚生労働省は25日、省内に「クラスター対策班」を新たに設置し現地に派遣することになりました。対策班は国立感染症研究所や大学の研究者などおよそ30人の体制で、都道府県などと連携して感染拡大を防ぐためのデータの分析や対策を進めます。

また、感染が相次いで確認されている北海道の知事からの要請を受け、厚生労働省は25日、対策班の研究者3人を派遣しました。

厚生労働省は「対応が遅れればクラスターの連鎖を生み、大規模な感染拡大につながるおそれがある。自治体だけでは対応に限界があるので最大限支援していきたい」と話しています。