自公 新年度予算案年度内成立へ 今週中に衆院通過の方針確認

自公 新年度予算案年度内成立へ 今週中に衆院通過の方針確認
新年度予算案について、自民・公明両党の国会対策委員長らは、25日会談し、年度内成立に向け、今週中に衆議院を通過させ、参議院に送る方針を確認しました。
このあと、自民党の森山国会対策委員長は記者会見で「審議時間は例年の時間に到達している。新型コロナウイルスへの対応を考えても、新年度予算案の予備費を使わざるをえない状況が予測され、予算案の成立が非常に大事だ」と述べました。

一方、野党側が感染拡大の対策費の追加など、予算案の組み替えを求めていることについては、「当面は予備費でやっていけるのではないか」と述べ、応じられないという考えを示しました。

自民 森山国対委員長「しっかりと国会を開くことが大事」

また自民党の森山国会対策委員長は「新型コロナウイルスへの国会の対応について、議院運営委員会で協議し、できるだけ早く実行に移したい。国会見学に来る人への対応や、手洗い、消毒などをしっかりやるよう確認する」と述べました。

一方、「国会の休会はそう安易なものではない。極めて大事な議論をしており、しっかりと国会を開くことが大事だ」と述べました。

立民 枝野代表「危機感持って事態にあたるよう強く求める」

立憲民主党の枝野代表は党の常任幹事会で、「政府は状況の把握と、より悪い場合を想定して手を打つという危機管理の基本ができていない。あすの衆議院予算委員会の集中審議では政府の対応をただし、危機感を持って事態にあたるよう強く求める。これ以上、政府の怠慢による対応の遅れがないよう、厳しく審議にあたりたい」と述べました。

共産 小池書記局長「基本方針にふさわしい財政措置を」

共産党の小池書記局長は記者会見で、「国民や医療機関にさまざまなお願いをしておいて、国が何をやるのか分からない。これだけ要請するなら、新年度予算案の修正や、補正予算案の提出など、基本方針にふさわしい財政措置を強く求めたい。経済にも深刻な打撃が加わりつつあるので、資金繰りが苦しい中小零細企業に対して、緊急のつなぎ融資が必要だ」と述べました。