クルーズ船内で業務の国交省職員もウイルス検査へ

クルーズ船内で業務の国交省職員もウイルス検査へ
「ダイヤモンド・プリンセス」の船内での業務を行った、厚生労働省などの職員で、新型コロナウイルスへの感染が相次いで確認されたことを受けて、国土交通省は25日になって、船内で業務を行った職員7人について、検査を行うことを決めました。
厚生労働省は「ダイヤモンド・プリンセス」の船内での業務にあたった職員については、発熱などの症状がなかった人の多くについては、検査を行わずに職場に復帰させていました。その後、職員や検疫官などに感染が相次いだことを受けて、事務職員などについては、ウイルス検査を行うことを決めました。

これを受けて国土交通省でも、船内に入って船長などへの聞き取りなどの業務を行った職員7人について、25日になってウイルス検査を行うことを決めました。

7人は発熱などの症状がなかったため、船内での業務のあとウイルス検査を行わずに職場にもどし、業務にあたらせていたということです。

ウイルス検査を行うことを決めたことについて、国土交通省は「当初、多くの職員について、厚生労働省に業務の内容を伝え確認したところ、濃厚接触にはあたらず、検査の必要はないとのことだった。ただ、厚生労働省が船内で事務作業にあたった職員に、ウイルス検査を行うことを決めたことなどから、国土交通省でも検査を行うことを決めた」と話しています。

自衛隊員にはウイルス検査 検疫官は対象外

菅官房長官は午後の記者会見で、集団感染が確認されたクルーズ船で支援活動にあたった自衛隊員にはウイルス検査を行う一方、検疫官などは検査の対象外としていることについて「自衛隊の行動は部隊単位を基本としており、1人でも感染してしまったら大変なことになる。検疫官については2例目の感染が発生しているので、厚生労働省で原因を調査すると聞いている」と述べました。