感染した人の集団「クラスター」各地で発生か 厚労省が対策班

感染した人の集団「クラスター」各地で発生か 厚労省が対策班
新型コロナウイルスの感染が広がるなか、厚生労働省は感染した人の集団「クラスター」が各地で発生した疑いがあり、感染拡大を防ぐ対策を早急に行う必要があるとして25日、対策班を新たに立ち上げました。
対策班は専門家などおよそ30人の体制で、データの分析や対応策の検討などを進めることにしています。

厚生労働省は感染拡大の防止には、「クラスター」が次の「クラスター」を生み出すことを防ぐことが、極めて重要だとしています。

厚生労働省は集団感染が発生しているおそれがある場合には、関係する施設の休業やイベントの自粛などを要請することにしています。

「クラスター」とは

厚生労働省によりますと、「クラスター」とは感染した人たちの集団のことを指します。

今月13日に東京都内に住む個人タクシーの男性運転手の感染が確認された後、男性の周辺で感染者が相次ぎました。男性が屋形船で開かれた新年会に参加していたことが明らかになり、ほかの参加者や屋形船の従業員などの調査を進めたところ、次々と感染が確認されたということです。

一連のつながりで感染が確認された人たちの集団を「クラスター」と呼ぶということです。

厚生労働省によりますと、東京都のケースでは「クラスター」が発生した疑いがあるということです。

また、今月13日に和歌山県で感染が確認された医師の周辺でも、同僚や家族などで感染者が相次ぎました。このケースでも「クラスター」が発生した疑いがあるということです。