クルーズ船 「飛鳥2」3月と4月の国内出発便 すべて運航中止

クルーズ船 「飛鳥2」3月と4月の国内出発便 すべて運航中止
新型のコロナウイルスの感染拡大を受けてクルーズ船「飛鳥2」は、ことし3月と4月に国内の港から出発を予定していたすべての運航を中止することになりました。
これは日本郵船のグループ会社の「郵船クルーズ」が明らかにしたものです。

中止するのは、神戸と宮崎を結ぶクルーズなど3月から4月にかけて国内の港を発着する飛鳥2の8つのクルーズとチャーターで行われるクルーズです。

この中には、4月に横浜の港を出発しておよそ100日かけてアジアやヨーロッパ、アメリカなどをめぐる「世界一周クルーズ」も含まれています。

会社では、すでに支払われた代金は客に返金するとしています。

新型のコロナウイルスの感染拡大で日本の海運会社がクルーズの中止を発表したのは今回が初めてで、郵船クルーズは「公衆衛生上の観点から、お客様の安心安全を最優先に検討した結果、中止することを決定した」としています。

このほかクルーズ船をめぐっては、日本クルーズ客船が運航する「ぱしふぃっく びいなす」も27日以降、4月までに出発を予定していた13のクルーズを中止するほか、商船三井のグループ会社の商船三井客船が運航する「にっぽん丸」も、4月12日に沖縄を出発し台湾に寄港するクルーズを中止しました。