中国 全人代 異例の延期が正式決定 感染者7万7000人超

中国 全人代 異例の延期が正式決定 感染者7万7000人超
中国では、新型コロナウイルスに感染した人が7万7000人に上り、死亡した人は2500人を超えました。こうした中、来月5日から始まる予定だった中国で最も重要な政治日程の1つ、全人代=全国人民代表大会が延期されることが正式に決まり、感染拡大の防止を優先せざるをえない異例の事態となっています。
中国の保健当局によりますと、新型コロナウイルスに感染して死亡した人は、湖北省を中心に23日、新たに150人増えて、中国での死者は2592人となりました。新たに感染が確認された人は409人で、中国での感染者は合わせて7万7150人となっています。

状況が最も深刻な湖北省武漢では先月23日以降、事実上、街が封鎖される措置がとられ、市内から離れることが原則禁止されていましたが、もともと病気を抱えていた人が治療を受けられず、病状が悪化するなどの問題も出ていました。

このため、武漢の当局は24日、この措置を緩和し、一部の人については市外に出ることを認める通知を出しましたが、わずか3時間余りで撤回されるなど混乱も起きています。

こうした中、国営の中国中央テレビは、来月5日から始まる予定だった全人代が延期されることが正式に決まったと伝えました。具体的な日程については、全人代の常務委員会が改めて決めるとしています。

全人代は、全国から3000人近い代表が出席して、向こう1年の基本政策などを決める、中国にとって最も重要な政治日程の1つで、延期されるのは極めて異例です。

中国では全人代の開催よりも新型コロナウイルスの感染拡大の防止を優先せざるをえない状況となっていて、政治日程にも大きな影響を与えています。

外務幹部 習近平国家主席の訪日は準備粛々

外務省幹部は、24日夜、NHKの取材に対し、「新型コロナウイルスの感染拡大が終息する見通しが立たない中、中国政府も、しかたのない判断だったのだろう」と述べました。

そのうえで影響が懸念される、ことし4月に予定されている習近平国家主席の国賓としての日本訪問については、「日本としては、予定どおり行うべく、準備を粛々と進めるしかない。ただ、全人代の日程がいつになるかも含め、今後の中国側の対応を注視していく」と述べました。