新型コロナ イランで感染拡大 隣国トルコなどが国境封鎖も

新型コロナ イランで感染拡大 隣国トルコなどが国境封鎖も
イランでは、新型コロナウイルスに感染し死亡した人が8人、感染の疑いがある人が785人に上っていて、隣国のトルコなどはイランとの国境を一時的に封鎖する措置をとりました。
イラン保健省は23日、これまでに新型コロナウイルスへの感染が確認された人が43人に上り、このうち8人が死亡したと発表しました。また、感染の疑いがある人が785人いるとしています。

このため、イラン政府は全国の映画館を当面閉鎖したほか、首都テヘランなど複数の州で、学校を数日から1週間程度、休校にする措置をとりました。

また、サッカーのプロリーグの試合は、観客なしで行われることが決まったということです。

イラン政府は、最初に感染者が確認された中部の都市コムの出身で、コロナウイルスに感染して死亡したイラン人ビジネスマンが最近中国を訪れていたと説明しています。

ナマキ保健相は、コムを中心に感染が広がっていることから、コムを訪れないよう国民に呼びかけています。

一方、イランでの感染拡大を受けて、隣国のトルコ政府は23日、イランとの国境を一時的に封鎖し、陸路、空路ともにイランからトルコへの入国を認めない措置をとると発表しました。

イランの空の便をめぐっては、アメリカの制裁による影響とウクライナ旅客機の撃墜による安全への懸念から、現在、欧米の航空会社が運航する首都テヘランへのフライトが1つもないほか、コロナウイルスの影響で、中国とを結ぶフライトもすべてとまっていて、次々と国際路線が休止や停止に追い込まれる異常な事態となっています。