下船後の感染初確認 健康状態把握続ける 厚生労働省

下船後の感染初確認 健康状態把握続ける 厚生労働省
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船でウイルス検査の結果陰性となって下船した人から22日、初めて感染が確認され、厚生労働省は下船したほかの人たちの健康状態の把握を続けることにしています。
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客と乗員のうち症状がない人について、厚生労働省は14日間の「健康観察期間」を設けて客室などに待機してもらったうえで、ウイルス検査で陰性となれば下船してもらいました。

下船した人は21日までの3日間で合わせて969人でそれぞれ自宅などに戻りましたが、このうち19日に下船した栃木県の60代の女性が21日になって発熱し、検査の結果、感染が確認されました。

栃木県によりますと、女性は今月14日に船内で検査を受け、陰性だったということです。
クルーズ船の乗客で下船し、帰宅した人から感染が確認されたのは初めてです。

これについて厚生労働省は、「専門家の意見も聞いたうえで、一定の条件を設け最終的に判断した結果だが、受け止める必要はある」としています。

そのうえで、ウイルスにはまだ不明な点が多いとして、下船したほかの人たちの健康状態の把握を続けるとともに、2週間は不要不急の外出を控え、せきや発熱などの症状が出た場合、学校や会社を休むよう求めることにしています。