新型ウイルス 家族での対応や注意点は? 専門家に聞く

新型ウイルス 家族での対応や注意点は? 専門家に聞く
国内で感染拡大を続ける新型コロナウイルス。21日には、子どもへの感染も相次いで確認されました。もし、家族に発熱などの症状が出たとき、家庭ではどう対応したらよいのでしょうか。家族が注意すべき点を感染管理認定看護師で、大阪大学医学部附属病院の太田悦子看護師長に聞きました。

症状があらわれたら

新型コロナウイルスに感染し発症すると、かぜやインフルエンザなどと似た症状が出ます。
具体的には発熱やせき、筋肉痛などです。
発熱している時点で、何らかの感染症の可能性があります。

外出は見合わせ、自宅で休養をとるようにしてほしいということです。
個室がある場合は個室で休むようにして、可能なかぎり、ほかの家族と接触する回数を減らすようにしてください。

寒い時期ですが、部屋の換気は定期的に行うようにしてください。

食事や洗濯

食器や洗濯物を洗う場合、基本的に一緒で問題ないということです。
ただ、小さい子どもなど衣類に飛まつやよだれが多く付着するような場合は分けて洗濯したほうがよいということです。

トイレ

下痢の症状などがある場合は次亜塩素酸ナトリウムを含む市販の漂白剤や消毒用アルコールを使って消毒をしたほうがよいということです。
また、トイレなどで使うタオルの共用は避けてください。

相談や受診の目安

厚生労働省は疑わしい症状が出た場合の相談・受診の目安を公表しています。
▽かぜの症状や37.5分以上の発熱が4日以上続いている人、
▽強いだるさや息苦しさがある人、
これらの人は全国の都道府県にある「帰国者・接触者相談センター」に相談してください。

特に、高齢者や持病がある人は、感染すると重症化しやすいため、こうした状態が2日程度続く場合は相談してください。

いずれにしても家族に感染が疑われる症状が出たときは、冷静に落ち着いて対応することが必要です。