東京都が主催する大規模イベント 原則として延期や中止に

東京都が主催する大規模イベント 原則として延期や中止に
東京都は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、今後3週間は都が主催する大規模な屋内イベントや食事を提供する催しについて、原則として延期、または中止することになりました。
これは東京都が21日開いた新型コロナウイルスの対策本部会議の中で明らかにしました。

それによりますと、来月15日までの今後3週間を「感染拡大防止の重要な期間」と位置づけ、この期間中、都が主催する屋内での大規模なイベントや、屋内や屋外を問わず食事を提供する催しは、原則として延期、または中止するとしています。

ただし、入学試験や卒業式、それに資格試験など日程を変えることが難しいものは感染症への対策を行ったうえで実施するとしています。

また、21日の会議では感染症を専門とする医師3人が出席して助言しました。

このうち、東京都医師会の猪口正孝副会長は新型コロナウイルスによる感染症は重症例から表面化しているが、軽症の人が多数、潜在していると考えるべきであることや、今後、大きな集団感染が突然発生する可能性もあると指摘しました。

婚活イベントも中止

東京都は22日、東京 世田谷区の商業施設で行われる予定だった婚活イベントを中止すると発表しました。このイベントは結婚を希望する男女のほか、独身の子どもを持つ親などおよそ500人が参加する予定だったということです。

小池知事「この3週間は正念場」

小池知事は記者会見で「これまでの流れからして、この3週間をひとつの正念場と見て定めたものだ」と述べ、感染拡大の防止に向けて決意を述べました。

そのうえで「それぞれのイベントについて延期または中止、実施内容の変更を行う場合は、都のホームページやSNSなどを活用して速やかに参加者への周知を図っていく」と述べました。また今後については「感染防止対策全般の方針のもとで、適宜、見直しを行っていく」と述べました。