「こんなところに影響が」ゴミ袋の納品が遅れる 岐阜

「こんなところに影響が」ゴミ袋の納品が遅れる 岐阜
新型コロナウイルスの感染拡大で、中国の工場に指定のゴミ袋を発注している岐阜県関市では、一部のゴミ袋の納品が遅れ、多くの店で手に入りにくくなっています。
関市は大・中・小合わせて3つの容量のゴミ袋を中国 上海の工場に発注しています。

市によりますとこのうち中型の30リットルの袋について去年11月に見込みより少なく発注していたミスが分かり、急きょ工場に追加を依頼したところ、納品が2月中旬になると伝えられたということです。

ところが新型コロナウイルスの感染拡大で、中国の工場が一時、操業と出荷を停止したため、納品が遅れ今も届いていません。

ゴミ袋を販売している市内のスーパーやコンビニエンスストアなどでは、去年12月から在庫がなくなり、現在多くの店で中型のゴミ袋が手に入らなくなっています。大型や小型のゴミ袋は在庫に余裕があるということですが、市には市民からの問い合わせや苦情の電話がこれまでにおよそ50件寄せられています。

上海の工場はすでに出荷を再開していて、関市には今月27日にも発注した中型のゴミ袋の4割近くに当たるおよそ33万6000枚が納品される見込みだということです。

関市環境課の福井正典課長は「市民に迷惑をかけ申し訳ない。何とか入荷のめどは立ったので、もうしばらく待ってもらいたい」と話しています。

市民「こんなところに影響が出て驚き」

岐阜県関市の中心部にある化粧品や雑貨を販売する店では、去年12月下旬から中型のゴミ袋が欠品となっています。経営する70代の女性は「中サイズを求めてふだん来ない客も訪ねてきますが、どうにもできません。1日も早く入荷してほしいです」と話していました。

また、客の70代の女性は「ゴミ袋が中国製だとは知らなかったので、こんなところに影響が出て驚きました。家にストックがあるので何とか足りそうですが、いつも使っているサイズなので手に入りにくくなるのは困りますね」と話していました。