【そこが知りたい】検査は誰でも受けられる?どこで?費用は?

【そこが知りたい】検査は誰でも受けられる?どこで?費用は?
新型コロナウイルスの感染が広がる中、全国の自治体の相談窓口などには「検査を受けられないのか」などといった相談が多く寄せられています。新型コロナウイルスの検査についての疑問をあらためて厚生労働省の担当者に聞きました。
話を聞かせてもらったのは厚生労働省結核感染症課の担当者です。

記者:新型コロナウイルスの検査は希望すれば誰でも受けられるものなのですか?

厚労省:いえ、受けられません。まずは、全国の保健所などに設置している「帰国者・接触者相談センター」に電話で連絡してください。ここでは担当者が電話で、発熱からの日数や症状、それに渡航歴などについて聞き取りをし、検査が必要かどうかを判断します。検査が必要かどうかはその電話で伝えられます。ただ、基礎疾患がある場合はかかりつけ医に基礎疾患による症状ではないか、確認するよう求められることもあります。ちなみに検査が必要ないと判断された場合はかぜやインフルエンザなどほかの病気が疑われるので、すぐに近くの医療機関を受診するよう勧められます。

記者:検査が必要な場合は、どこで受けられるのですか?

厚労省:「帰国者・接触者外来」が設置されている全国にある主な医療機関を紹介されます。そこに行って検査を受けることになります。また、かかりつけ医などが新型コロナウイルスへの感染を強く疑った場合にも保健所と相談して検査を行うこともあります。この場合は「帰国者・接触者外来」を受診せずにかかりつけ医などが検査を行うことがあります。

記者:費用はどのくらいかかるのでしょうか?SNS上では「陰性の場合8万円自己負担」などといった書き込みもありますが…。

厚労省:原則、無料です。現在は、新型コロナウイルスの検査は「行政検査」にあたるため公費負担となります。ただ、陰性だった場合には、病気を確定させるために「インフルエンザ」や「溶連菌」などほかの病気の検査を行うこともあり、この分の費用は自己負担になるケースもあります。この場合は健康保険が適用されます。新型コロナウイルスをめぐってはSNS上などで誤った情報が広がっています。情報を確認するときは信頼性の高い公的な機関が発信している情報を活用するほか、自治体などの窓口に問い合わせをするなどしてください。